おしゃれな外壁の色選びと後悔しない色合わせのコツ

家をメンテンナンスするのであれば、こだわりたいのが外壁塗装です。
同じような建物でも、外壁の色によって家の雰囲気は全く変わってきます。
「実際に完成してみるとイメージと違っていた」という後悔は、絶対にしたくないですね。

この記事を読むと、おしゃれな外壁の色選びのコツや後悔しないための注意点がわかります。

目次

外壁の色のイメージ

家のデザインが同じであっても、外壁の色合いで人に与える印象は180度異なります。
おしゃれな外壁にしたいのであれば、まずは色合いでどのように印象が変わるのかについて知っておく必要があります。

重厚感や高級感なら

重厚感や高級感をひときわ感じさせる色がダーク系です。ダーク系はブラックをはじめ、濃いブラウンや濃いグリーンなどが該当します。
最近はナチュラル系の色が人気ですが、ブラックに近いダーク系も安定して高い人気です。

ナチュラルな雰囲気なら

自然な雰囲気で周囲の景観ともマッチしやすいナチュラル系が最近の一番人気です。
ナチュラル系にはベージュやブラウンが該当します。
ナチュラルでさらに優しい印象を与える家にしたいのであれば、クリームや薄いピンクといったライト系やペール系をメインカラーに使うとよいでしょう。

シンプルモダンなら

シンプルな色合いながらが、シャープで現代的な印象を与えたいのであれば、ホワイトやブラック、濃いグレーのコントラストです。
ホワイトをベースカラーにして、アクセントカラーにダーク系を入れることでモダンな雰囲気になります。

ヨーロピアンテイストなら

南欧のオレンジ屋根に白壁、レンガ模様といった明るい開放的な雰囲気のデザインや、北欧の素朴でシンプルモダンなデザイン、クラシックで重厚なルネサンス・バロック・ロココ調の建築様式や鋳鉄を用いるようなデザインの3つをまとめてヨーロピアンテイストと呼びます。

南欧風の白壁をより個性的にしたいのなら、ホワイト系をベースに、妻飾りや幕板にレッドやグリーンといった原色系のカラーを入れてアクセントにするのがいいでしょう。
北欧風であれば、パステルブルーやパステルグレーをうまく取り入れると北欧らしさが出ます。
クラシックなスタイルであれば、落ち着いたベージュなど基本色より少し暗めのビンテージカラーやシックな色合いがおすすめです。

外壁の色選びに失敗しないための注意点

それでは、外壁塗装をする際の色選びで失敗しないための注意点について解説していきます。

色合わせは多くても3色までに絞る

「ブラックもいい…」「ホワイトもいい…」「でもブルーも入れたい…」など、とにかく自分の好みの色を散りばめて外壁塗装をすると、バランスもバラバラで与える印象も残念なものになってしまうので注意が必要です。
色合わせは多くても3色までに絞ることを意識しましょう。

その際、3色すべてを同じ比率にするのではなく、「6:3:1」のように1色はあくまでもセパレーションカラーとして使用し、全体の印象をまとめる役割にとどめることが大切です。
ホワイトとグレー、ブラックとグレーといったように、同系色を組み合わせると失敗を回避しやすくなります。

原色系のツートンカラーは避ける

外壁をおしゃれにしたいのであれば、2色を組み合わせるのが一番簡単です。これをツートンカラーと呼びます。
1階と2階部分で色を変えるツートンカラーが主流ですが、縦にラインを入れるとスタイリッシュになります。

ツートンカラーでも2色が同じ比率になるわけではなく、外壁全体の6割から7割部分をベースカラー、3割から4割をアソートカラーというように分けます。
窓枠や玄関をさらに色分けしてアクセントカラーを入れると、さらに個性的なおしゃれを演出できます。

ツートンカラーの色の決め方で注意するのは、対称的な原色系を2色使うとバランスが悪くなってしまうという点です。
例えば、寒色系のブルーと暖色系のレッドでツートンカラーにすると、色の合わせがちぐはぐで与える印象は悪くなってしまいます。
原色系を使う際には、片方は淡い色にすると個性的でおしゃれな色合いに仕上がります。

色見本はA4サイズで比較

ブラウンやベージュといっても、色の濃さによってさらに細分化されています。
色合いがどのように違うのかは、実際に見てみないとわかりません。

そのために使用されるのが、塗料メーカーが作成している色見本です。
こちらの見本帳を比較しながら色を決めることになるのですが、失敗しないためにも、大きめの色見本で比較するようにしましょう。

面積の違いで同じ色でも明るさや彩度が変わってきますので、より実物に近づけるA4サイズの色見本を使うことをおすすめします。
さらにA4サイズの色見本でも、室内のライトに照らして見た場合と、外の太陽光の下で見る場合で印象が違いますから、その点もしっかり確認することで色選びの失敗を軽減することができます。

カラーシミュレーションだけで決めない

ツートンカラーにした場合、実際の住宅がどのような印象になるのか、よりイメージしやすくしてくれるのがパソコンを使ったカラーシミュレーションです。
住宅の画像を取り込んで、簡単に外壁の色を変えて雰囲気を確認することができます。

ただし、あくまでもパソコンの色ですから、実物とはやや異なります。
カラーシミュレーションは全体のバランスを確認する程度とし、実際の色合いは色見本を参考にして決めることが大切です。

外壁の色選びに成功するためのコツ

外壁の色選びを成功させるためにはいくつかコツがありますので、最後はそのコツについて解説していきましょう。

汚れや色落ちも考慮する

外壁塗装した直後は問題ないのですが、時間が経過するごとに外壁は汚れや劣化していきます。
その際に汚れや色落ちが目立つ色と目立たない色がありますので、その点もしっかり考慮することが重要です。

汚れが目立つのは、ホワイトやブラックレッド、ブルーといった色です。
逆に汚れが目立ちにくいのが、薄いグレー、ベージュ、ブラウン、アイボリー、薄いグリーンといった色です。
ですので、ホワイトやブラックはアクセントカラーとして使用し、ベースカラーは汚れの目立ちにくい色から選ぶと成功しやすくなります。

周囲の建物も見て回る

周囲の建物とあまりにも色合いがかけ離れていると浮いてしまいます。
色選びをする際は、色見本などを参考にするだけでなく、近所の建物を見て回って調和の取れる色合いを選ぶと成功しやすくなります。
実際に見てみることで、塗装後のイメージもより明確になりますから、できるだけ多くの建物を見て回ることをおすすめします。

外壁材の魅力も最大限利用する

外壁メンテナンスを張り替えやカバー工法で行う場合、外壁材の特徴を活かすことでさらに成功しやすくなります。
サイディングボードはタイル調や木目調などデザインが豊富なので、色合いだけではなく、デザインの組み合わせをいろいろ試してみるとイメージに合ったおしゃれな外壁になります。

まとめ

外壁塗装を一度すると、失敗しても簡単には変えられません。
変更する際には、費用と工期が再度必要になりますので、慌てずじっくり検討しましょう。

プロの意見も参考にしながらいろいろな視点から外壁の色合いを確認していくと、きっとおしゃれで理想に合った外壁を実現させられます。

  • 2023年11月6日